20200229

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閏日までの気持ちや、当日の開演までの足取りなど、書き記したいことはたくさんありますが、まずは肝心のライブの内容から。

セットリスト、衣装、演出等のネタバレがあります。その他しょうもない感想や個人的な思い出が各所で織り込まれています。

各自お気をつけてお進みください。

 

 

 

 

 

 

ライブ、ほぼ定刻にスタートしました。

19:00ちょうどに「もうすぐ〜!」とツイッターでつぶやいたのですが、その後スマホをカバンにしまって、1分もしないうちに始まったな〜という感覚。

 

会場が暗くなって、映像が始まる。鳥肌が止まらない。

 

2階の5列目の席だったのと、相当興奮していたので、細かい描写は分からないのですが、IDにパスワードが打ち込まれていく演出。メンバー5人分揃って開幕、といった感じ。もちろん鳥肌は立ち続けています。

センター師匠、ライトとしちゃん、レフトわっち。右中間に林檎、左中間に浮雲。そうです、東京事変です。

 


1.新しい文明開化

1曲目がこれ。頭が真っ白。

林檎の出立を見た瞬間「伝説ポケモンか?」と思いました。赤く長い丈の衣装に白く大きな羽がたくさんついていて…多分孔雀かと。

男性陣を見渡すと「天正遣欧少年使節か?」と思うような大きな白いひだ襟がついた衣装をお召しに。林檎が赤ならば、彼らは青の羽織をまとっていて…宣教師風?

実に演奏しづらそうだな、と興奮しながらも冷静に思いました。


2.群青日和

「もうこれがくんの!?」と正直思いました。「もうクライマックスやん!!」と。

アウトロで、わっち、浮雲、師匠、林檎がそれぞれの楽器を抱えながら相当前まで出てきていて、最前だったら失神しそう。

林檎はまだ大きな白い羽をつけているわけです、「私が孔雀よ」と言わんばかりに。その上ギターのストラップをつけて…おつかれさまです。これまた高いヒールを履いて、ギターをガシガシと一生懸命かき鳴らす林檎を見て、なぜかここで泣きました。今日の開催に至るまでいろんな思いがあっただろうな、と。

 

3.某都民

林檎の羽がここで撤収されたことを取り急ぎお伝えしておきます。

今回のライブにおいて、曲が始まるたびに奇声を上げ続けたわけですが、こと「某都民」に関しては、イントロを聞いたときに自分が発した奇声が気持ち悪くて自分でひきました。まだ自分が知らない自分がいるのだと思うと恐ろしいですね。

東京で「そうここ、トーキョー!」がやりたい!と長年思っていたので、ついに夢叶えたり。間奏の「アーーーーイェ」もバッチリキめました。

後ろに小さいモニターが5つあり、メンバーの名前とマークがそれぞれに表示されているのですが…。例えばわっちなら"IZW"と葉っぱのロゴ、といった具合に。林檎が歌っているときは林檎が赤色になり、浮雲が歌っているときは浮雲が赤色になり…といった演出でした。細かいところでも楽しませてくれてありがとうございます。


4.選ばれざる国民

この曲の生演奏はもちろん初なんですけど、その事実に対する興奮がありました。

元日に発表されてからずっと聞いていたので、待ち遠しいワクワクとした気持ちと、コロナの影響が心配な気持ちとが入り交じった複雑な思い出があったので、とにかく感極まって正直あんまり記憶がないです。浮雲の「エクスタシー」も覚えていないです、ごめんなさい。


5.復讐

この曲が1番のまさか。誰も予想していなかったのでは。ここまで定番と新曲だったので「アルバムツアーでか演奏していないようなこういう曲もやるのか?お?」と期待が高まりました。終わってみればこの曲ぐらいでしたけども。

後ろのモニターでPV風のような映像が。新しく撮ったのかな〜お金かかってんな〜ありがたいな〜。


6.永遠の不在証明

当日ダウンロードしたばかりの新曲。コナンの曲。音源よりも生演奏の方が断然かっこい。 モニターにはパトカーのランプがぐるぐるしてました、コナン意識かな?


7.絶体絶命

5つのモニターでは、メンバーそれぞれの顔のアップと演奏中の手元が映るという演出。映像欲しい。音源よりもキーが高かったです。

 

8.修羅場

そのままの流れで矢継ぎ早にスタート。

解散ライブの「修羅場」のイントロのときに、生中継のロゴがアップになるという演出が好きだったので「あの時から8年…8年経っても変わらぬ『修羅場』…」と勝手に感慨深くなっていました。


9.能動的三分間

「修羅場」のアウトロあたりから、モニターに0が4つ表示されたので「あ〜これは能動的な、能動的な時間がやってくるやつだ〜」と勘づく演出。何回やられても興奮する。

あと、折り返し地点で「あれ?残りの時間で終われるこれ?まじで?大丈夫?」って毎回思っちゃうよね。


10.電波通信

イントロを聞いて、奇声を上げて「これもやってくれるの!?」と思って以降の記憶がございません。

 

11.スーパースター

わっちのキーボードから始まりました。尺長め。唯一しっとりとして拍手で終わった曲です。正直ちょっと休憩に使ってました、ごめんなさい。

 

12.乗り気

これもちょっとびっくり。歌詞も曲も大好きなので、めちゃくちゃ嬉しかった。モニターはウルトラCのときとほとんど同じ映像のように思いました。ただ「Every Ride Wave」と以前は書いていなかったような。「乗れるもの全部に乗ったれ」ですかね。


13.閃光少女

何回聞いてもいい曲。「明日には電池を残す考えなんてないの」という歌詞は今日この日のためにあったのかと思えるほど。


14.キラーチューン

ずっとクライマックスすぎて、もう何も言えなくなってくる。林檎がホイッスルを吹く間奏部分は、メンバーを統率している感があって好きなのですが、そこで「あっ東京事変だ」と改めて感じて、自然とまた鼻息が荒くなった次第です。


15.今夜はから騒ぎ

「color bars」からはこの曲のみ。林檎の高音がしんどそうで気になりました。ライブを通して、調子がいいとはとても思えなかったのですが。その変わり、巻き舌は絶好調でした。解散間近に発表されたこの曲を、またこうして聞けるということに再生を実感。


16.OSCA

ここにきて、16曲目で「OSCA」をやるとはもう率直に申し上げると化け物です。そういえばまだやっていなかったのです、この曲を。

スーパー師匠タイムも規模縮小がかけられ、進化したDJスクラッチ風のベースをさらっとやって、スピードアップした曲に戻る、という展開でした。

「相棒かも sista come on!」と振られたならば「OSCA!」とマスク越しから叫び散らすしかなかったのです。叫び散らすしか、なかったのです。


17.FOUL

おなじみのこの流れ。ありがとう、この流れ。くるかも思ってたら本当にきたこの流れ。「スポーツ」からの選抜が多いな〜と思い始めたのもこの曲あたりです。

 

18.勝ち戦

もうここまでくると、何度お茶碗をさらえても、大盛りおかわりがテーブルの上にドンッと何度も置かれるような、そんな感覚です。

ウルトラCが事変ライブデビューだったので「勝ち戦」の衝撃は忘れられない…。 後ろの映像は既存の「勝ち戦」のPVを、なんかフェイタスみたいな、X MENに出てきそうなやばいミュータントみたいな、そんな感じに加工してある…そんな…感じ。伝えたい気持ちと、語彙力および表現力が著しく乖離しています、ごめんなさい。


19.透明人間

なんとなく、終わりが近いことを察してしまうのは、Bon boyageのせいでしょうか。林檎がやたらとノリノリでかわいかったです。恥ずかしくなったり〜」のところで旗で顔を隠すやつ、一緒にやりました。

「もしかしてこれで一旦終わりかな?」と思ったけど、わっちがギターの用意をし始めたのを見て少し安心したのを覚えています。


20.空が鳴っている

この曲、始まりっぽさもあり、終わりっぽさもあり、不思議な曲だな、といつも思う。

閏日までの1週間は「危ない橋ならなおさら渡りたい神様 お願いです 諦めさせて」を頭の中で繰り返しながら泣いていました。当日も見事に泣きました。

照明の演出が綺麗で、ステージ上がモノクロに見える。少しひんやりとしたシックなイメージ。

アウトロでスモークがたかれ、照明がポリゴンのように激しくなる。演奏が鳴り止み、スモークと照明がピタッとやむと、そこには楽器だけが置かれた誰もいないステージが。

客席ポカーン、慌ててみんなで拍手。そのままアンコールの手拍子へと移行すると…。「本日の公演は以上です」との館内アナウンスが。ざわめく会場、それでも手拍子をやめないファン。しばらく粘るも、ダメ押しの「本日はご来場頂きありがとうございました」をお見舞いされました。

 

終演したのが20:30、全20曲、1時間半。1度もステージから離れることもなく、MCもなく、アンコールもなし。メンバーの声は1度も聞いていません。


かっこよすぎる演出と終わってしまった喪失感で、しばらく立ち尽くしていました。


このセットリストを簡潔にまとめると「『ROCK'IN ON JAPAN』の読者が選ぶ東京事変ベスト20」と言った感じかな、と思いましたがどうでしょうか。ミュージックステーション視聴者でも、林檎班員でもないところがポイントです。

 

あと今回の林檎の衣装は、ずっとステージにいた関係で、かなり着込んでスタートして徐々に薄着になっていくタイプでした。

どこかのタイミングで白いプリーツスカート?もしくはワンピースの衣装になり、最後は黒のピタッとしたスカートの衣装になっていたかと。

 

以上が観測報告です。この日この瞬間に立ち会えたこと、本当にありがたく思います。

ライブが終わって2日経ちましたが、ポッカリと穴が開いたままです。埋めてくれる何かを彷徨う旅に出ます。探さないでください。